あなたはファッションを見れば、その人が一体どんな性格なのかがわかる事、知ってましたか?
実はファッションと性格には大きな関連性があることが、2008年に行われたある実験によって分かっています。
今回はその調査結果を元にファッション別の性格を見ていきましょう。
1:ファッションの系統でわかる!種類別の性格!カジュアル系は○○な人!?
①実験内容
2008年、埼玉大学で社会心理学を履修している1〜4年生、270人を対象に行われた。
被験者のファッションの系統を大きく4つに分類し、それぞれのジャンルを好む人達がどんな基準で服を選ぶのか、どんな性格的傾向があるのかをアンケートにより調査した実験。
②具体的に何を調べたかったのか
1:女性は男性よりファッションへの意識が高いって言われるけどほんと?
2:好きなファッションの系統とその個人が服を選ぶ際のポイントに関係性はあるの?
3:人の性格はファッションを選ぶポイントに影響を与えているの?
③結果
Q1:女性は男性よりファッションへの意識が高いって言われるけどほんと?
A1:ファッションにおける男女の意識の違いが判明した。
Q2:好きなファッションの系統とその個人が服を選ぶ際のポイントに関係性はあるの?
A2:好きなファッションの系統によって服を選ぶ際に重視するポイントは共通していた。
Q3:人の性格はファッションを選ぶポイントに影響を与えているの?
A3:性格のタイプによって服を選ぶポイントは共通していた。
まとめるとこういうこと。
・性格タイプによって服を選ぶ時のポイントは共通している。
・ファッションの系統によっても服を選ぶポイントは共通している。
つまりその人がどんなファッションを好きなのかを見れば性格がわかります!
では具体的に見ていきましょう!
④服装と性格の共通点
A:服装構成(カテゴリー分け)
被験者270人のファッションジャンルを大まかに4つに分けた。
「カジュアル系」「お姉・お兄系、ギャル系」「裏原系、B系、モード系」「パンク系・その他」
B:自己概念尺度(自分の性格)
被験者270人のアンケートの結果を元に大きく3つに分けた
「活発的」
外交的、社交的、元気、明るい、おしゃべり、面白い・・・など。
「理性的」
落ち着いている、慎重、きちんとしている、責任感がある、真面目・・・など。
「親切的」
思いやりがある、暖かい、優しい、可愛い・・・など。
C:被服意識尺度(服を選ぶポイント)
被験者270人のアンケートの結果を元に大きく5つに分けた
「気分依存性」
ファッションで気分が高揚する、気分転換になると言った人
「流行嗜好生」
流行への関心、流行を採用すると行った行動をとる人
「機能・品質」
服を着る際にその機能に注目する人
「TPO性能」
ファッションの社会的な適切さにこだわる人
「慎しみ深い」
新しいスタイルでも多くの人が着用する様になるまで買わない保守的な人
それぞれの服装構成(カテゴリー分け)グループで、被服意識尺度(服を選ぶポイント)と自己概念尺度(自分の性格)に共通点があれば、その人が好むファッションジャンルによってある程度性格がわかると言うことですね。
では結果がどうだったのかみていきましょう!
2:調査結果
1:女性は男性よりファッションへの意識が高いって言われるけどほんと?
実験の結果、女性は男性よりもファッションへの意識が高いことがわかった。(ポイントが高かった)
そして、その内容は女性は男性よりも「気分的依存性」「流行嗜好性」「TPO機能」を意識して服を選んでいることがわかった。
つまり・・・
女性は、テンションを上げてくれて、今流行していて、着用シーン(TPO)に合った服を買う傾向が強い!
女子は可愛いに弱く、流行が好きで、シーンによってしっかり服装を変えると言う世間一般のイメージとあまり変わらずの結果に。
人間は自分の意識や行動が、他人からどう見られているか意識する傾向がありますが、女性は男性より特に「人にどう見られているか」に気を使っているって事ですね。
そして、自分がどういう人間なのか手っ取り早く表現できるファッションはそんな女性にとって大切なものなのでしょう。
好きなファッションの系統とその個人が服を選ぶ際のポイント
カジュアル系が好きな人は・・・
「気分依存性」と「TPO性能」を重視する
お姉系・お兄系、ギャル系が好きな人は・・・
「気分依存性」を重視し、逆に「機能・品質」と「慎しみ深い」は考えない
裏原系、B系、モード系が好きな人は・・・
「気分依存性」「流行嗜好性」を重視する
パンク系、その他が好きな人は・・・
「気分依存性」「流行嗜好性」「TPO性能」を考えない
という結果に。
まとめるとこうなります。
●カジュアル系
着用シーン(TPO)に合わせて適切にファッションを選び、自分のテンションが上がる服を好む
●お姉系・お兄系、ギャル系
全く新しいデザインでも、自分のテンションが上がるなら買う!機能性・品質は基本気にしない!
●裏原系、B系、モード系
流行している服をメインに自分のテンションが上がるものを買う!
●パンク系、その他
気分の影響は受けません!TPOも流行も気にしません!着たい時に着たい服を着ます!
こうしてみると、カジュアル系が一番一般的な服の選び方をしていますが分母が一番大きいジャンルなので、それだけ結果も平均に近づくのだと思われます。
3:人の性格はファッションを選ぶポイントに影響を与えているの?
●「活発的」
「活発的」な人は「気分依存性」と「流行嗜好性」の数値が高く「慎しみ深い」の数値が低かった。
つまり「活発的」な人ほど、ファッションによる気分への影響が大きく、流行を取り入れ自分らしさが表現できるかどうかをポイントにしている。一方で保守的なスタイルやあまり目立たないファッションは好きではない。
●「理性的」
「理性的」な人は「TPO性能」の数値が高かった。
つまり「理性的」な人ほどその場面や雰囲気に合わせて自分の年齢や職業、立場にふさわしいのかどうかを考えてファッションを選んでいる。
●「親切的」
「親切的」な人は「気分依存性」の数値が高かった。
つまり「親切的」な人ほどファッションによる気分への影響が大きい
面白いことにカジュアル系は気分依存性の特徴があるので、性格は「活発的」に当てはまるかと思われますがカジュアル系だけはそれが当てはまらないことも同時に判明します。
一体どう言うことなのかみていきましょう。
まとめ:ファッションの系統でわかる!種類別の性格!
●カジュアル系(気分依存性・TPO性能)
服を選ぶポイントは気分依存性とTPO性能だったにも関わらず性格は「活発的」でも「理性的」でも「親切的」でもなかった。
つまり、テンションが上がる服が好き・TPOに合わせた服が好き。
しかし性格に共通項は少ないく多面性・多様性を持った人達、またはあまり考え方が固定されていない。
●お姉系・お兄系、ギャル系(気分依存性)
「活発的」な特徴を持つが「理性的」「親切的」は当てはまらなかった。
つまり、テンションが上がる服が好き・賑やかで積極的に行動する・熟考はせず、明るい自分を表現しようとする。
●裏原系・B系・モード系(気分依存性・流行嗜好性)
「活発的」な特徴を持つが「理性的」「親切的」は当てはまらなかった。
つまり、テンションが上がる服が好き・賑やかで積極的に行動する・熟考はせず、明るい自分を表現しようとする。
パンク系、その他(いずれも該当せず)
「理性的」は当てはまらなかった。
つまり、気分で服は選ばない・流行の服は選ばない・TPOを気にしない。
「理性的」ではないので、明るく積極的に行動すると考えられる。
カジュアル系
・カジュアル系を好む人達はTPOに合わせて服を選ぶ常識人。
・自分のテンションが上がる服が好きだがその性格は様々・あまり固定された考え方を持っていない・逆に言えば「流されやすい」「自分を表現するのが苦手」とも言える。
お姉系・お兄系、ギャル系&裏原系・B系・モード系
・服を選ぶポイントも性格も共通項が多い・基本的に明るく積極的なパリピ集団。
・趣味、嗜好がはっきりしており自分を最大限表現しようとしており、各ジャンルの違いは流行を追うか追わないかのみ。
パンク系・その他
・周りの目なんか気にしない・ひたすら我が道をいく積極的な人達
今回の結果はあくまで「その傾向が強い」という結果を得られたって事で100%一致してるわけではありません。
ただかなりの確率でその傾向があるので、参考になるかと思います。
十人十色って言葉があるように、全く一緒の性格の人なんていませんが、事前にある程度傾向が分かってれば好きな話題や行動パターンがある程度予測でき流ので、仲良くなりやすいのではないでしょうか。
今回はここまで。
ありがとうございました。