【ファッション】人はなぜオシャレをするのか?ファッションが持つ本当の意味とは?【流行とコミュニケーション】

「人ってなんでオシャレするのかな?オシャレする意味ってなに?」

今回はそんな疑問にお答えします。

本記事の内容
・人はなぜオシャレをするのか?
・ファッションが持つ「オシャレ」以外の意味
・ファッションとアイデンティティの関係

本記事の信頼性
・実際に行われた実験と論文をもとにした事実を記載

「ファション」とグーグルで調べてみても出てくるのはコーディネートの事だったりブランドの事だったり、なかなかファッションとはなんなのか?を説明できる人は少ないのではないでしょうか?

今回はそんな感覚的に語られがちなファッションについて、実験や文献を元にに説明します。

1:人はなぜオシャレをするのか?ファッションが持つ本当の意味
①ファッションと言う言葉が意味するもの
英語の「ファッション」には下記のような意味があります。

・服装(髪型・メイク含む)・時代の流行や流儀(身振りや表情、話し方まで含む)
・社交界全体のことを指す事もある
(ちなみにフランスではファッションという意味で「モード」と言う言葉が使われている)

さらに、現代ではこれらの意味にプラスしてさらにファッションと言う言葉が持つ意味の幅が広がっていおり、食品や電気製品、文房具、インテリア、雑貨・・・もはや人間や服だけでなく、生活の様々なものの「ファッション化」が進んでいます。

今や家電製品とか文房具までオシャレかどうかで選んでいる人もいるわけで、これは物質的には十分に満たされているはずの現代人が、生活のあらゆる面で五感を満たす深い満足感を求めているからでしょう。

つまり現代のファッションという言葉には服装はもちろん、時代の流行や言動、五感を刺激する様々物と言った意味を含んでいる。

②近代化とファッション
●ファッションの近代化
・19世紀のイギリス産業革命やフランス革命がきっかけ
・それまでの身分制度が崩壊し、人々が自由に生きられるようになる
・貴族に変わって経済力をつけた人達が世の中心になる(ブルジョワジー)
・ブルジョワジー達は衣類や装飾品の店を開き、自分たちも着飾った

男性の見た目はシンプルで色味も地味でしたが、隠れたところにこだわっていたりしてこれが現在の紳士服の基本となった。

そして女性は男性の富を誇示すべき存在であり、男性の経済力の象徴として着飾った華美な服を着て、流行に身を任せていた。

それまで身分制度により、自由などなかった人々が近代化によって自手にした自由によって自分が「何者であるのか」を主張する必要が生また。

そこで、一番わかりやすく「自己表現」する手段としてファッションに配慮するようになったのです。

つまり、ファッションはオシャレだけでなく、パスポートや免許証のような役割も果たしていたということですね。

③コミュニケーション方法としてのファッション
アメリカの社会学者クーリーはこう述べています。

「人は自分の顔を自分で見ることはできず、自分の顔を知るためには鏡を見る必要がある」

つまり

・人間の自我(自分がどう言う人間か)も自分では分からず、他者を通して初めて知ることができる
・その中には他者からの評価も含まれており、特に外見に関してはそう言える

例えば全身高級ブランドに身を包んだ人をみたら、好き嫌いは別としておそらく「この人はお金を持ってるんだろうな」と評価されます。

他にも学生服は本人達には強制されたものであっても「若さ」を象徴するアイコニックなものでもあります。

外見は他者がいなければ意味がないものであって、この世に自分しかいない場合、誰も外見の事なんて気にしないし問題にならないはずですが、人間は他者からの評価によって自分の自尊心を保とうとするから、ファッションと言うのは自分にとっても他者にとっても大切なコミュニケーションの1つの手段と言えます。

・流行とは?社会学者の荻村昭典によると・・・
「社会の多数の人が一定の行動様式を自発的に採用した結果発生するもの」であり、現代ではあらゆる分野に関わるものであるため、興味のあるなしに関わらず排除することはできない。
「まぁ確かにファッションだけでなく、みんな何かしらの流行は取り入れてるはずよね」
「さらに、社会心理学者の神山進は流行が個人と社会に与える影響についてこう結論づけているよ」
①流行が個人に与える影響様々な欲求の充足を通し、着用者の心の安定につながる様々な欲求の充足を通し、着用者に満足感や自己高揚感をもたらす着用者の対人能力を増大させる
着用者に人間としての変容、すなわち新しい自己の開発をもたらす
②流行が社会に与える影響統一性や秩序を生み出す。
その結果、服装の共通の趣味・嗜好を生み出す社会の構造をある程度異なった部分に分割する。
その結果、その流行を採用する人々を採用しない人々の集団から区画し識別する。
つまり・・・流行を追求することは基本的には心理的にプラスの効果を生み出す事が多い
「へぇ〜!流行を追う事って良いことなんだね!」
「少なくとも、心理面では良い事が多いね。何事もやりすぎは良くないから、適度に流行を追うことは心理的安定や新しい自分の発見につながるから良いんじゃないかな」
「そして、日本人が特に流行に流されやすいのは、流行の社会的性質と日本人の国民性に親和性があるからかもしれないね」
2:なぜ人はファッションを身にまとうのか
①アイデンティティとファッション・アイデンティティ=自分がかけがえの無い唯一の存在と言う意識。
自分らしさ。
「アイデンティティが自分らしさの事ってのはわかったけど、ファッションとどう関係があるの?」
「アイデンティティの中には2つの自分らしさがあるんだ」
・自分から見た私=かけがえの無い私
・他者から見た私=ほかでもない私
「おおむね、この2つの認識にはズレが生じる可能性が高く、それで悩む人は多いんだ。特に若者はね」
確かに、他者から求められる自分を演じている人は多いかも」
「そして、アメリカの発達心理学者エリクソンはこうも述べているよ
・実際に生活を経験してい る「現実自己(present self)」とこうなりたいと 願っている「理想自己(ideal self)」がある。
・ その両方ががかみ合った時が適応状態となる
「つまり、実際の自分と「こうなりたいと願っている自分」が噛み合った時に初めて、心の安定が図れるんだ」「だからこそ、その差を埋めようと手っ取り早く自分のイメージをコントロールできるファッションが求められるわけね」その通り!」
②自己評価とファッション
・自分で自分のことをどう思っているか。
・バランスのいい自己評価には3つのポイントがある
・「自分を愛する」「自分を肯定的にみる」「自信を持つ」
「この自己評価が肯定的な人と否定的な人では、ファッションにおける他者からの評価のもらい方に大きな差が出るんだ」
・自己評価が肯定的な人
露出したり、誇張したり身体的特徴を誇示して他者から良い評価をもらうことで自尊心を保つ

・自己評価が否定的な人
自信がないため多くを隠すことによって他者から良い評価をもらい自尊心を保つ
「じゃあ私は自己評価が高いのね。だっていつも裸だから!」
「まぁ、犬だからね」
3:アイデンティティとファッションへの関心の関係性

「ここからはアイデンティティがどうファッションへ影響を与えているのか、実際に行われた調査をもとに解説していくよ」
・調査内容
服飾を専攻する女子学生24名を対象に、アイデンティティの形成度、ファッションに関する行動度、ファッションによる気持ちの高揚感を図る質問を行い、それぞれが高いグループと低いグループに分けて関連性を探った調査。
・調査結果
①ファッションに関する行動度はアイデンティティ形成度が高いグループの方が高かった。
②ファッションによる高揚度はアイデンティティ形成度が低いグループの方が高かった。
つまり・・・
①アイデンティティ形成度が高い人自分らしさへの理解や、ファッションによる自己表現の楽しさやプラスの経験値が高く、それが行動に表れている。
②アイデンティティ形成度が低い人ファッションによる心の変化が大きく、自分らしさがまだ理解できていないため、願望を込めてファッションによる効果を高く評価する。

また自分は陽気で友好的、積極的で意思が高いと思う人はファッションに関心が高く、目立ちやすい服を着る傾向があり、真面目で几帳面、慎重だと思う人は衣服の手入れのしやすさやシワになりにくさなど実用的なポイントを重視し、着心地に敏感な傾向があることがわかった。
「つまり自分の事を分かっている人は人生楽しいって話?」
「まとめ方が雑すぎでしょ・・・。自分らしさを分かっている人はより積極的に、自分らしさがわかってない人はよりファッションに願望を込めるって事」
「あとパリピはファッショナブルで真面目ちゃんは実用的って事でしょ?」
「まぁ・・・そうだね・・・・」
4:まとめ・ファッションとは自己表現である・自己表現とは他者を通して認識し、認識してもらうものであり、その為の方法としてファッションが活用される。
・アイデンティティとファッションには密接な関係があり、自分のことを分かっているかどうかでファッションへのアプローチの方法が変わる
「ファッションってちゃんと考えたことなかったけど、いろいろと奥が深いのねー」まぁ頭を使ういい機会になったでしょ?」「これからも、ファッションをとことん「化学」していくのでみんなよろしくね!

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