
今回はそんなあなたの為の記事です。
本記事の内容
・服屋の種類と仕組みを知って店の販売戦略に乗せられないようにする
・自分が好きなテイストを把握して、行くべき服屋を特定しミスマッチを防ぐ
・話しかけられても無視すべき店員と話を聞くべき店員の見分け方を知る
本記事の信頼性
・10年間のアパレル業界での経験と知識。※店長経験もあり
服屋の店員が怖い?元アパレル店長がこっそり教える対処法教とは?
身も蓋もない事を言ってしまえば、本当に嫌ならば無視していれば大丈夫なのですが、そうは言っても話しかけられたらつい反応してしまいますよね。
そこで、服屋の店員に話しかけられても動じない、無駄な物を買わされてないために、まずは服屋の種類と仕組みを知って服屋の販売戦略に対する対処法を学びましょう。
1:服屋の種類
服屋は大きく分けて2つしかありません。
・ブランド直営店
・セレクトショップ
ブランド直営店
直営店とはそのブランドが直接運営している店舗のことで、ファストファッションも含みますし、ハイブランドなんかは基本的に直営店しかないですね。
お店の名前や看板がブランド名のお店は全て直営店と考えて大丈夫で、卸しはやらずに直営店販売のみのブランドも結構多いです。
では次にセレクトショップとはどんなものか簡単に説明しましょう。
セレクトショップ
その名の通り、 いろんなブランドから商品をセレクトして販売するお店 で、そのお店が目指すイメージに沿ったブランドから様々なアイテムを仕入れます。
ある程度大きなセレクトショップであればプライベートブランド(PB)を展開しているところも多いので、実際はセレクト半分、PB商品半分といったところでしょうか。
自分たちで作って自由に値付けできるPBの方が利益が取れるので、お店側の本音としてはセレクト商品で客寄せし、セレクト商品を買ってもらうついでにプラスワンでPB商品も買ってもらうといった形がベストです。
服屋の販売戦略
小売業の売上の基本は「売上=客数×客単価」です。
つまり、お店側としては多くのお客様に購入してもらうのはもちろんのこと、出来るだけ単価を上げようとするので、価格が高い、利益が高い・・・そういった商品はもちろんの事、1点だけでなく数点買ってもらうことによっても客単価アップを狙ってきます。
特にPBを置いているセレクトショップなんかは、「おすすめですよ!」と言いながらPBをゴリ押しして買上点数アップを狙ってきたり。
服屋の店員が価格が高い物やPB商品を勧めてくるのにはそういった理由があるわけで、安易にお店の都合に乗せられないように注意してください。
2:服屋のテイストについて
直営店にしろセレクトショップにしろ、お店が目指しているコンセプト、ブランドイメージといったものがあり、服を買う時はこういったお店ごとの色を把握し、自分が目指すファッションに当てはまる店舗にいく事で理想的なアイテムを見つけられる可能性が高まります。
例としてセレクトショップの御三家「BEAMS」「SHIPS」「UNITED ARROWS」で簡単に説明しましょう。
BEAMS
御三家の中で1番カジュアル。特にアメカジやストリート色が強い。
SHIPS
御三家の中で1番トラッド。英国的なテイストを好む。
UNITED ARROWS
御三家の中で1番キレイ目。クリーンで清潔感溢れるスタイルが得意。
かなり簡単にざっくり説明しましたが、他に数あるセレクトショップも同じ様に得意なテイストがあり、そこに沿って商品を展開しています。(俗にいうMDというやつです)
もしあなたがトラッドな着こなしが好きなのであれば、SHIPSに行った方が間違いなく欲しいアイテム置いてありそう・・・と言ったようにお店毎のテイストを把握してミスマッチを防ぎましょう。
でも「うーん、イマイチ自分がどんなテイストが好きなのかわかんないや!」って人はユニクロ行っておけば間違いないなし。
たまに「ユニクロとか・・・」ってバカにする人いますけど、ファッション業界の最先端で働いている人ほど、ユニクロの凄さを痛いほどわかっていますので気にする必要なしです。
ちなみに探し方としては、ある程度有名な店であれば「お店の名前 系統」で検索すればだいたいのテイストは把握できるので、活用してみてください。
ファッションの各ジャンルと特徴
ここからは「アメカジとかモードとかよく聞くけどよくわかんないや」って人のために、馴染みが深い代表的なテイストの特徴とキーワードを簡単に説明していきます。
・アメカジ
アメリカンカジュアルの略称。
その名の通りアメリカのカジュアルスタイルを指す。かなり広い意味で使われる為、この中にアイビールック(アメリカ東部の伝統的な学生スタイル)やサーフ(アメリカ西海岸を発祥とするスタイル)といったものも含まれる。
アメカジキーワード
無骨・野暮ったさ・リラックス
・モード
元々は「流行のスタイル」といった意味の言葉。
本来はファッション全体のことを指すが、狭い意味ではクリエイティブなハイファッション寄りのスタイルを指すことが多い。
モードキーワード
モノトーン・ハイブランド・最先端
・オラオラ系
ヤンキーの私服。
オラオラ系キーワード
筋肉・男らしさ・ギラついた感じ
・フレンチカジュアル
フランス風カジュアルのこと。
流行を適度に取り入れつつもシンプルを基調にした小粋なスタイル。別名パリカジとも言う。
フレンチカジュアルキーワード
シンプル・上品・知的
・キレカジ
きれいなカジュアルの略語。渋カジ系とも言い、基本的にシンプルで清潔感溢れるスタイルが多い。
キレカジキーワード
シンプル・清潔感・大人っぽい
・ストリート
デザイナーや企業ではなく、街に溢れる若者たちの中から自然に生まれたファッションのこと。
その時代その時代の音楽やサブカルと深い関係があり、モッズやヒッピー、パンクなんかもストリートスタイルに入る。
ストリートキーワード
ビッグシルエット・派手・個性的
・スポーティ
本来スポーツシーンで用いられるアイテムを街着に落とし込んだスタイルのこと。
機能性とファッション性を両立させたスタイルを好む。
スポーティキーワード
機能性・アウトドア・アクティブ
この中に自分の好きそうなテイストがあれば、ぜひそういった系統が得意なお店に行き、そもそものミスマッチを防いでしまいましょう。
実践編:無視するべき店員と話を聞くべき店員の見分け方
さて、ここまでの説明でアパレルの基本知識とあなたが好きな系統がある程度わかったかと思うので、実践編として服屋にいった際の店員の対処方法を解説します。
しかし、まだ自分に似合う服がわかっていない初心者の段階では自分だけでは何を選べば良いのかわかりませんよね?
「自分に似合うファッションってあるのかな?ダサいって思われたくないから結局いつも同じ無難な格好になってしまう・・・」 今回はそんなお悩みを解決します。 本記事の内容 1:自分に似合う服の選び方 […]
そんな時は店員さんに相談するおが一番なのですが、悪い店員に当たると無駄に時間とお金を搾取されてしまいますので、店長としてスタッフを指導してきた私が無視するべき店員と相談すべき店員の見分け方を解説します!
無視していい店員
・ちょっと手に取っただけで聞いてもいない商品説明してくる
・商品触るたびに何かと話しかけてくる
・格好が好みではない
ぜひ色々相談すべき店員
・格好が好み
・自分が本当に興味を持っている商品のときのみ話しかけてくる
・いきなり聞いてもいない商品説明なんてしない
・さりげなく質問を織り込みこちらの目的を把握しようとする
・他の色や類似品をわざわざ持ってきてくれる
ポイントとしては「本当にお客様の事を考えて行動しているか」です。
ただノルマをクリアしたいだけのスタッフは余裕がありませんので、チャンスを逃すまいと必死で話しかけてきたり一方的に喋ったりと周りが見れない行動に出ます。
逆にお客様のことをしっかり考えて行動しているスタッフは、お客様に買い物を楽しんでもらう事を大前提としている為、むやみやたらに話しかけたりせず、本当にスタッフの助けが必要なときをちゃんと見計らって必要な情報だけを与えてくれます。
そして何より、そのお店と商品を愛しているスタッフはちょっと話すだけで「あぁ、この人は本当にここの服が好きなんだろうなぁ」と伝わってきます。
そんなスタッフを見つけたらチャンスです!思い切って色々相談してしまいましょう!
喜んであなたに似合う服を一緒に探してくれますよ!
服屋の店員が嫌い?元アパレル店長が対処法教えます。:まとめ
・納得できる理由がない限り、高価なアイテムやPBばかり勧めてくる店員は信用しない
・自分が好きなテイストを把握しそのテイストが得意なお店に行きそもそものミスマッチをなくす
・無視すべき店員に構う必要はない、大事なのは相談できる店員を見つけること
アパレルの世界はとても奥が深いです。
記事中程で説明したテイストにしても明確に線引きがされているわけでもないですし、突き詰めようと思えばいくらでも追求することができます。
オシャレとはとても相対的なもので見る人によって価値観は様々ですから、あまり人の目を気にしすぎずにあなたがなりたいスタイルになることがベストだと思います。
あなたのファッションライフの充実にこの記事が少しでも役に立てたなら幸いです。